前回の記事で、ストレッチが身体に及ぼす効果とその種類について解説しました。
今回は、ストレッチが健康に及ぼす影響について詳しく見ていきましょう。
日常生活にストレッチを取り入れて、身体の不調や病気を予防する方法を紹介します。
1. ストレッチで血行を改善し、免疫力を高める
ストレッチは筋肉や関節の柔軟性を高めるだけでなく、血行を改善することによって免疫力を高める効果があります。
筋肉が柔軟になることで血液の流れがスムーズになり、血液中の酸素や栄養素を全身に行きわたらせることができるためです。
血行がよくなることで、老廃物や毒素を排出しやすくなるので、これによって身体の内部環境が整います。
栄養の吸収や代謝の機能がスムーズになる結果として、免疫力が高まるのです。
2. ストレッチでストレスを解消し、心身ともにリラックスする
ストレッチにはリラックス効果があり、ストレス解消においても有効なアプローチです。
適度な負荷でストレッチをすることで副交感神経が優位に働き、筋肉や関節の緊張が緩和されるので、身体からは無駄な力が抜けていきます。
また、ストレッチは呼吸に意識を向けることができるので、呼吸を深く行うことによって心身ともにリラックスし、瞑想と似た集中力強化の効果も高いです。
3. ストレッチで姿勢を改善し、腰痛や肩こりを解消する
日常的にストレッチを取り入れると、姿勢を改善し、腰痛や肩こりなどの不調も解消できる可能性が高いです。
ストレッチをすることで、筋肉や関節の柔軟性が高まり、日常生活の中でゆがんでしまった身体のバランスが整います。
特に、デスクワークや長時間の座り仕事で姿勢が悪くなりがちな人にとって、ストレッチは姿勢を改善するための有効な手段となるでしょう。
毎日の生活では再現できていない筋肉の動きをストレッチとして取り入れることで、不調の原因に対して直接的なアプローチが可能です。
4. ストレッチで運動効果を高める
ストレッチを習慣にすると、全身の筋肉の緊張が和らぐので、結果的に関節の可動域が広がって運動効果を高めることが期待できます。
特に、パフォーマンスのアップやケガの予防などを目的とする人にとっては、ぜひとも取り入れたいアプローチだと言えるでしょう。
また、身体が硬い人と柔らかい人が同じ動きを再現しようとしたときには、柔軟性が高い人の方がより多くの筋肉を連動させて使用できるという特徴があります。
簡単な動作でも消費できるカロリーが多くなるため、運動が苦手な人の活動量が不足するという問題改善にも効果的です。
まとめ
以上のように、ストレッチには健康上の様々なメリットが存在し、もはや健康寿命を延ばすうえでは欠かせない習慣として注目されている側面があります。
現代の研究では、ストレッチにより新陳代謝が良くなることで、身体の老廃物や有害物質が排出され、代謝が滞ることで引き起こされる様々な不調や病気を予防できることも実証されているのです。
また、関節の可動域が広がり、日常生活での身体の動きをスムーズにすることができるため、毎日のストレッチが転倒やケガの予防にもつながります。
老若男女問わず行える動作で最大限のメリットを得ることができるからこそ、ストレッチを日常生活に取り入れて、健康的な生活を送る意識を大切にしてみましょう。