五十肩は、主に50歳以上の人がかかる症状で、肩の可動域が制限されて痛みが生じる病気です。
習慣的にストレッチを行うことで、五十肩の予防や治療に役立つことが知られています。
この記事では、五十肩に効果的なストレッチ方法を専門家が解説し、予防法や治療法について紹介します。
五十肩とは?
五十肩とは、肩関節周囲炎の一種で、肩の可動域が制限され痛みが生じる病気です。
主に50歳以上の人に多く見られ、女性に多い傾向があります。
五十肩は、炎症・血行不良・筋肉や靭帯の変性などが原因とされています。
五十肩の予防するには、日々の生活でしっかりとストレッチを行うことが重要です。
以下では、五十肩の予防と、回復期に入ってからの動作改善に効果的なストレッチ方法を紹介します。
肩甲骨周辺のストレッチ
肩甲骨周辺の筋肉をストレッチすることで、肩の可動域を広げることができます。
1.壁に手をついて伸ばすストレッチ
壁に両手をつき、背中を丸めた状態で、ゆっくりと前に体を倒します。
この時、肘が曲がらないように注意してください。
この状態で15秒程度キープし、腕を伸ばしたままの状態で元の位置に戻していきましょう。
これを3回繰り返します。
2.肩甲骨を開くストレッチ
正座の状態から、肘を伸ばしたまま手のひらを床につけた姿勢を作りましょう。
その後、上半身を床に近づけるイメージで体重をかけて、両側の肩甲骨と背骨を引き合わせるように圧力を加えます。
この状態で15秒程度キープし、元の位置に戻します。これを3回繰り返します。
肩関節周辺のストレッチ
肩関節周辺の筋肉をストレッチすることで、肩の可動域を広げることができます。
1.肩を回すストレッチ
腕をまっすぐ前に伸ばし、腕を回して肩をストレッチします。
この状態で15秒程肩を回し、反対側も同様に行っていきましょう。
これを合計3回繰り返します。
2.肩を引っ張るストレッチ
片手で反対側の肘を引っ張り、反対側の肩を伸ばすストレッチをします。
肩にストレッチがかかったことを確認してから15秒程度キープし、反対側も同様に行いましょう。
これを3回繰り返します。
五十肩の治療法としては、ストレッチが有効です。
しかし、改善のペースには個人差があり、痛みが強いものだと簡単なストレッチだけでは効果がない場合もあります。
症状が軽い場合は自己流のストレッチでも改善されることがありますが、症状が長く続いたり、痛みが非常に強い場合は、まず初めに専門医の診察を受けてみることがおすすめです。
まとめ
五十肩は、ストレッチを行うことで、予防や改善をしていくことができる症状です。
痛みが軽い場合は、肩甲骨周辺と肩関節周辺の筋肉をストレッチして、優先的に肩の可動域を広げていきましょう。
ただ、セルフストレッチでは改善しない症状がある場合は、無理な動きで肩を痛める結果にもなりかねません。
そのようなときは、専門医の診察を受けてからストレッチとトレーニングを組み合わせたパーソナルケアを受けて、本来必要な動きを取り戻していきましょう。